
羽生 善治 /かたおか 徹治 /石倉 淳一
くもん出版 刊
発売日 2006-02
楽しくマスターできる入門書 2007-03-17
私はルールしか知りませんでした。だから、子どもが将棋に興味を持ったとき、ルールしか教えられませんでした。
ルールだけでは、詰め将棋はできますが、本将棋を打とうとすると、初手から、何をどう動かせばいいのか、わかりません。
この本では、ルールから、序盤、中盤、終盤の考え方、戦法や手筋を、5つのステージに分けて、マスターしていきます。
各ステージでは、まず『マンガ』で引き込み、『解説』で納得し、『練習問題』で定着する、という3つのステップで攻略していきます。(何か学習書みたい。さすが『くもん』)
ロールプレイングゲームのように、進めて行けます。まあ、マンガの内容も、まさにロールプレイングゲームですし。
大人から見ると、『マンガ』の部分は、少し雑な感じがしますが、子どもは気にしないでしょう。それよりも、異形の戦士が次から次へと登場し、飽きずに見ていけると思います。
ただし、マンガにばかり興味が行くと、間の部分を飛ばして、マンガばっかり読んでしまうかも知れません。
そうなると本末転倒、肝心な部分はマスターできないかも知れません。まあ、そればっかりは、読む側の問題、子どもが将棋そのものに興味が持てるかどうかの問題なのかも知れませんが。
いずれにせよ、一度読んで終わりという本ではなく、何回も読み返し、あるいは部分的に参照することで、基本的な戦法や手筋を身に付けることができる本です。
入門書として、子どもばかりでなく、大人でも、入り易くていいと思います。
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谷川 浩司
角川書店 刊
発売日 2000-12-01
良い本です 2007-05-20
今、自分自身がスランプ中で、なかなか納得のいく仕事ができていない中で読みました。「集中力」だけではなく、自分の仕事に対するスタンスを考える上で大変参考になりましたし、すごくインスパイアされました。何となく、スランプを脱出するための手がかりを得ることができたような気がします。
この本は、折に触れて何度も読みたいと思います。
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勝又 清和
浅川書房 刊
発売日 2007-04
観戦記ガイドとして最高 2007-05-25
現在プロで指されている戦法について、そこに至る成り立ちを含めて丁寧にわかりやすく
解説している。自分は振り飛車党だが、この本のおかげで、新聞の相居飛車の観戦記も興味を
もって読めるようになった。最新戦法を扱った類書には深浦8段の「最前線物語2」があるが、
それに比べわかりやすい。逆に、細かい手順が定跡書のようにのっているわけではない。
トップ棋士に各戦法についての考え方をインタビューしているのも興味深く、300ページ近くを
あっという間に読んでしまった。いい本である。
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羽生 善治
角川書店 刊
発売日 2005-07
好きこそものの上手なれ 2007-05-28
→将棋界第一人者による「未来を切り開く力」の書
勝ち続ける者が、あるいは歴史を背負う者が
様々なプレッシャーの中で
いかにして力を発揮し、成果を出していくのか
..その秘密がここにあります
→感心させられるのは、
自分を時代とともに変え、さらには時代を超えていこうとする
著者の生き方です
特に、
この情報が氾濫している社会において
情報を取捨選択し、さらにそれを血肉としていく
著者の生き様は圧巻です
→「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが
まさに著者は、全身全霊をかけてそれを実践していると感じました
好きであり続けること、上手であり続けることに
その道の第一人者が、これだけの情熱をかけているとすれば
追随する方は、さぞかし大変だと思います..
王者の名にふさわしい生き方だと感じました..
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浦野 真彦
日本将棋連盟 刊
発売日 2004-02
これで詰むのか?・・・詰みます・・・! 2007-04-30
将棋を初めて3ヶ月ほどの男です。元々3手詰ハンドブックを読んでいましたが、将棋のゲームで行き詰ってしまい。この本を手に取りました。3手詰に慣れすぎたせいか、最初は全然解けませんでした。タイトルの通りですが、初心者の私には「こんな状態から詰むのかな?」という場面ばかりでした。解説が丁寧なので、詰みに至るまでの経過に、おもわずなるほどと唸り、自分の棋力になっています。
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人間における勝負の研究―さわやかに勝ちたい人へ
米長 邦雄
祥伝社 刊
発売日 1993-02
参考になる部分多し。が・・ 2005-10-21
はじめて読んだのはかなり昔です。勝負師米長の人生観・処世観がふんだんに盛り込まれていて、「勝負」の連続である人生の生き方に疑問を抱いている方にとっては一読の価値はあるでしょう。
ただし、疑問がないわけではありません。ひとつは他の方も書いておられる通り、女性に対する態度(笑)。しかし、これはそれほど目くじらを立てることはないのかもしれません。赤松啓介氏、宮本常一氏を引くまでもなく、明治期以前の日本人は性に対して大変寛大であり、むしろ現代日本人の歪んだ態度はキリスト教道徳の直輸入と上野千鶴子とか小倉千加子とかの変なフェミニスト(まともなフェミニストもいる)の宣伝によるところが大きいからです。
もうひとつはそれに関連することですが、マッチョな男性観がもろに透けて見えるところです。後年石原都知事から都の教育委員長に任命され、天皇に「君が代の斉唱・国旗の掲揚に全力を尽くす」と答えた保守ナショナリスト米長の源流がここに見られます。
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米長 邦雄
祥伝社 刊
発売日 1993-02
参考になる部分多し。が・・ 2005-10-21
はじめて読んだのはかなり昔です。勝負師米長の人生観・処世観がふんだんに盛り込まれていて、「勝負」の連続である人生の生き方に疑問を抱いている方にとっては一読の価値はあるでしょう。
ただし、疑問がないわけではありません。ひとつは他の方も書いておられる通り、女性に対する態度(笑)。しかし、これはそれほど目くじらを立てることはないのかもしれません。赤松啓介氏、宮本常一氏を引くまでもなく、明治期以前の日本人は性に対して大変寛大であり、むしろ現代日本人の歪んだ態度はキリスト教道徳の直輸入と上野千鶴子とか小倉千加子とかの変なフェミニスト(まともなフェミニストもいる)の宣伝によるところが大きいからです。
もうひとつはそれに関連することですが、マッチョな男性観がもろに透けて見えるところです。後年石原都知事から都の教育委員長に任命され、天皇に「君が代の斉唱・国旗の掲揚に全力を尽くす」と答えた保守ナショナリスト米長の源流がここに見られます。
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ジャック ピノー
山海堂 刊
発売日 1995-02
いくつかの点を除けば最高の一冊です 2007-04-20
まずこの本を読む前にチェスボードを購入してください。安物でもなんでもいいです。
基本的にチェスゲーム記録用の記号で書かれている章が多いので、目の前にチェスボードがないと絶対混乱します。ボードなしで書籍だけで理解できたとしたら異常なチェスの天才です。
内容は非常に充実していて文字通り手取り足取り教えてもらっている感じですね。全くの初心者でも抵抗感なく入っていけます。おそらく著者の人柄が文体に出ているのでしょう。
他のチェス関連の書籍は読んでいないので比較はできませんが、おそらくこの一冊で基本は全てマスターできるのではないでしょうか?
過去の名勝負が多数掲載されていて、ボードの上でその通りにチェスメンを動かしているだけで勉強になりますね。
いくつか難点をいわせていただくと:
・どなたかが書いていらっしゃいましたが、練習問題の回答が全部同じページというのはいかがなものかな、と。
・過去の実際のゲームの解説で、ゲーム進行中に実際のゲームとは別のfor exampleの記述がちょっと多いです。ようするに「たら/れば」ですが。それはそれで非常に面白いのですが、実際にチェスメンを動かしながら読んでいるとときどき混乱してしまいます。
・誤記、誤植がちょっと多いですね。実際にボードを使いながら読んでいれば気づくことですが、私が気がついただけでも20箇所以上ありました。ただし、この点で出版元に問い合わせをしたところ、対応が非常に丁寧だったことを特記しておきます。著者自身のメールも転送していただいて、丁寧な対応をしていただきました。
多少の不備はありますが、私はこの本は絶対お勧めの一冊です。
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毎日コミュニケーションズ 刊
発売日 2007-04-24
十分楽しめる 2007-05-07
週刊将棋の連載講座を再構成した本。
各筋(1筋〜9筋)で分類して、一項目4ページで紹介されています。
(見開き2ページで紹介するのよりも局面図も多く入っていてより詳しく
説明がなされています)
内容からいって5級〜3段くらいまで楽しめるのではないでしょうか?
4手目△44角戦法や(▲76歩、△34歩、▲66歩、△44角) 阪田流33金の展開 他ユニークな
戦法も紹介されています。今回 新しい発見は、アマ有段者のなかでも隠れた人気だった
対四間飛車の5筋位取り46角形からじっと相手の手を殺しあわよくば居飛穴まで持って行くと
いう戦法に対しての振り飛車側からの対策が紹介されていたのが参考になりました。
こういうバリエーションも初めて出会うときっと戸惑うものもたくさんあります。
この本で一通り目を通しておくというのもいい考えかと思います。
逆に得意戦法とする手もあります。
メジャーな戦法というよりB急戦法が中心ですがアマには非常に興味ぶかいものが
多数含まれています。手筋の裏技というタイトルですがユニークな戦法紹介という
側面もあります。
この本では、1筋〜6筋までを紹介し 続編で7筋〜9筋+役立つ裏技集を出版予定との事
なかなか いいですよ。これは奨励会員が書いているのかなあ?(よく出来ています)
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渡辺 明
毎日コミュニケーションズ 刊
発売日 2006-08
やはり渡辺本は買いでしょう 2006-12-28
この本は実戦での次の一手を基本手筋を活用せよと編集されたものです。
初級者にも手軽に始められるし、コンパクトなサイズの本ですから携帯して
どこでも楽しめます。
上級者にも編者の渡辺明自身解けなかった問題もあるので不足はないはず。
これは私の個人的経験から言わせてもらうと実戦や練習でのよく使う手筋は
憶えているものの、しばらく使わなかった手筋はやはり忘れるもので
そのリハビリ用に使っています。
手筋を憶えるにも復習するにも適していて、やはり買う決め手になったのは
渡辺明監修です。
やはりプロでも超一流の棋士の解説は初級者にもわかりやすく書かれていて
理解しやすいから。
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大崎 善生
講談社 刊
発売日 2002-05
涙なしに読むことができない本 2007-02-03
何度読んでも泣ける本を誰でも一冊くらいは持っていると思うが、私にとってはこの『聖の青春』がそれです。
何度読んだか分かりませんが、泣かずに読みきれたことは一度もありません。
本書は29歳で夭折した棋士・村山聖の物語です。
幼くして病気に侵され、周りの患者が次々と死んでいく病院で将棋を覚えた少年時代。
若くして頭角を現すも、常に万全の体調では闘えない日々。
師匠・森との親子関係をも超えた結び付きに、
ただ「名人」を目指し駆け抜けた29年の生涯に、
思うに任せない状況の中でかくも純粋に生きた村山聖という人間に、
胸を締め付けられずにはいられない。
死を傍らにみるということは、本当の意味で「生きる」ということなのかもしれない。
純粋に生きるということは、こんなにも尊いものなのか。
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将棋の腕前を上げるには、実戦が一番。しかし一流の棋書があれば短期間に上達できる。おすすめの将棋本はこれだ!