
桐山 清澄
創元社 刊
発売日 2003-01
切れ味抜群!! 2006-02-07
8五飛が流行したせいか、相居飛車でも矢倉の将棋が少なくなったので
他の戦法も覚えてみよう・・・と思い購入し、一通り並べてみました。
・・・実に「痛快」な戦法です。特に第2章にある▲6五歩から仕掛ける
急戦の切れ味は抜群で、駒損をものともせず、手筋を駆使することで
強引に捌いてしまう破壊力があります。
また、第3章でも後手の有力対抗策である角付き金美濃(2二玉、3三角、
3二金、4二銀と低く構え、角筋を通した陣形)にも、急所となる
▲4六桂が紹介されており、アマチュア間ならマイナーなだけに十分
通用する戦法だと思いました。
というわけで、早速将棋ソフトを相手に特訓中です。
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田中 寅彦
創元社 刊
発売日 2001-05
最強の玉形『穴熊』の指し方 2004-08-26
田中寅彦先生が『穴熊』の優秀性を三間飛車、中飛車、四間飛車、相穴熊の各戦形別に、実戦棋譜に沿って解説してくれています。
vs穴熊の参考本として購入しましたが穴熊の最強ぶりを知らされただけかも。
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鈴木 大介
創元社 刊
発売日 2004-07
コーヤン流以外の指し方の三間飛車 2006-11-20
この本の対象棋力自体、中級者向けに書かれているので上級者からすれば評価が辛辣なものになってしまうのは致し方ないところだと思う。内容的には星4つ位の評価だが、総合評価でバランスを取るため5にしておきました。さて、私自身の評価が星4つである理由を本書の内容を紹介しながら述べたいと思う。本書は先手三間飛車を前提にしており後手側が急戦、左美濃、居飛車穴熊で対抗していく形になっている。急戦編は▽6五歩早仕掛け(羽生の頭脳では▽7三桂早仕掛け)のみで▽7五歩早仕掛け(東大将棋でいう斜め棒銀)がない。変化が浅くても構わないから有名な定跡は一通り扱ってほしかったというのが正直な感想だ。左美濃編は急戦編と違って大体網羅している。居飛車穴熊編は真部流?で対抗する指し方を紹介している。急戦編と居飛車穴熊編の出来がやや不足感があるかもしれない。ただし、コーヤン流と重なる部分があまりないのでコーヤン流以外の指し方は?と思っている人には補強用として加えてみてはいかがでしょうか?それと、三間飛車の定跡本自体あまりなく、左美濃の定跡を紹介している本も少ないので左美濃に悩まされている人は本書を参考にしてもいいと思います。
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井上 慶太
創元社 刊
発売日 2002-07
「使える」変態将棋本 2002-11-17
奇襲、というよりはなんだか「定跡外伝」に近い内容で、有段者からすると有名な指し方が多い。それでも、初めて見る人にとってはなかなか面白い手順だと思う。
個人的な話になるが、本書で紹介されている偽装棒銀(2六飛の形から銀が出て行く戦法)については、少し形は違うが後輩の塚本と少し研究したことがある。なかなかに優秀な戦法だと思われるが、実際に指すのは「勇気」がいるのではないだろうか(笑)。
また、先手▲6五角戦法は有名なハメ手で、端歩を突いていることにより横歩取り△4五角戦法をより強力にできるというものである。ただ、これは大元の横歩取りの変化を知らないと飛び込めないので、初段くらいではおそらく指しこなせない。
創元社らしい「変化をなるべく書かない」装丁の中、うまく工夫していると思う。同社の本の中では、どちらかというと上のレベル向けに書かれた本だろう。
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豊川 孝弘
日本放送出版協会 刊
発売日 2004-03
ハメ手ハメ手の奇襲戦法 2004-04-11
言ってみれば奇襲変態戦法の寄せ集めという感じ。一応居飛車振り飛車を書いてるので級位者はハメ手を覚えたいなぁっ手感じで読めばいいのではないだろうか。個人的にこれ有段者なら無理筋だなぁと思うのがいくつかあったが対四間飛車にしかける富沢キックは対応策を振り飛車が知らなければ一気につぶされてしまう戦法だとおもう
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飯島 栄治
毎日コミュニケーションズ 刊
発売日 2006-12
基本的に後手の戦法か? 2007-01-08
この戦法自体 以前神吉宏充6段の禁断の戦法というビデオCDに原型があります。
また 戦略家の三浦8段の実戦譜にも見たことがあります。
ただ今回 体系的に非常によくまとめられています。
振り飛車オンリーの相手に後手番のときの対策としてレパートリーの
ひとつにはなるでしょう。
この戦法自体 低い陣形で構えてさばきを狙う戦法なので手厚い棋風の人には
あまりあわないかもしれません。
また先手番の場合は、▲26歩、△34歩、▲48銀のとき 後手に△84歩とされるとき
の対策が書かれていますが 苦労して互角といった感じなので振り飛車専門の
相手以外には、苦労しそうです。
対4間、対中飛車、対向飛車について書かれています。アマチュアに多い対三間については
紙数の関係か 掲載されていません。
巻末に32の局面を復習問題として掲載している構成方法は、以前 渡辺竜王の書籍にも
ありましたが非常に賛同できます。
飯島5段力作の処女作です。
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鈴木 大介
創元社 刊
発売日 2005-01
早石田の変化に価値あり 2005-03-16
この本のまえがきにあるように ▲76歩、△34歩、▲75歩、△85歩と進んだ場合 ▲74歩は成立しないと考えられていたが、鈴木(大介)新手の発見で、面白い戦いになりそうだ。
本書は、この超急戦の変化が実に詳しく書かれているこのあたりの変化は、知っているものが有利に働くだろう。
東大将棋 石田流道場の変化と比べてみると興味深い。
4手目に△85歩でなく△62銀ときた場合に▲66歩と止めての変化で、対急戦で腰掛銀、棒金の対処方法を解説している。
最後の章で対居飛穴を解説。これは、従来鈴木8段得意のダイヤモンド美濃で対処する方法と、▲77角とあがってあくまで急戦で対処する方法を解説。
なお本書では、升田式石田流については、▲57銀型で従来手詰まりになりやすいと説明されているが(比較的短く)、鈴木8段得意の▲67銀は、解説されていないのが残念ではあるが紙数の関係で仕方ないのでしょう。
とにかく超急戦の変化は知っていて損はないのでおすすめです。東大将棋 石田流道場と合わせると心強いかな。
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将棋の腕前を上げるには、実戦が一番。しかし一流の棋書があれば短期間に上達できる。おすすめの将棋本はこれだ!