
谷川 浩司
日本放送出版協会 刊
発売日 2007-02
谷川浩司を自分のものとする絶好のチャンス 2007-02-17
谷川浩司九段が2006年4月から半年間務めたNHKの将棋講座が本になりました。アシスタントの島井女流初段が、番組の進行と呼応するかのように07年度のA級昇格を決めたことからも、その有用性は折り紙付きといえるでしょう。
内容は、将棋の序盤から最終盤まで、指し手が考えるべき基本の「本筋」を、手順を踏んで優しく教え、そして最終的には読者を恐ろしい程の高みにまで導いてくれます。
戦型を序盤の4手でパターン予測する方法や、独自の得点計算に基づく形勢判断の仕方。『寄せの法則』にも登場した「どの駒があれば詰む?」も紹介されています。
また実戦例では、羽生三冠と森内名人挑戦を賭けて争った第64期A級プレーオフを解説。羽生三冠が繰り出す王手の連続に谷川九段は!? 30手に及ぶ詰むや詰まざるやの激闘です。
将棋は好きだが体系的な勉強はしたことがない…そんな人が谷川流(タニガワナガルではなくて)の指し手を身に付けるには最高のチャンスです。
「受けが好きな人なら、○○と打って受けに回る順のほうが安心感があるかもしれません。…(中略)…私なら、××と打って寄せに出たい。それが棋風というものです。」(本書 P.215)
この言葉に「さすが谷川浩司」と唸った人も、是非どうぞ。
ちなみに、谷川・島井の両名が番組で見せた、医者とナースのコスプレ写真は載っていません。
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将棋の腕前を上げるには、実戦が一番。しかし一流の棋書があれば短期間に上達できる。おすすめの将棋本はこれだ!