
鈴木 大介
創元社 刊
発売日 2004-07
コーヤン流以外の指し方の三間飛車 2006-11-20
この本の対象棋力自体、中級者向けに書かれているので上級者からすれば評価が辛辣なものになってしまうのは致し方ないところだと思う。内容的には星4つ位の評価だが、総合評価でバランスを取るため5にしておきました。さて、私自身の評価が星4つである理由を本書の内容を紹介しながら述べたいと思う。本書は先手三間飛車を前提にしており後手側が急戦、左美濃、居飛車穴熊で対抗していく形になっている。急戦編は▽6五歩早仕掛け(羽生の頭脳では▽7三桂早仕掛け)のみで▽7五歩早仕掛け(東大将棋でいう斜め棒銀)がない。変化が浅くても構わないから有名な定跡は一通り扱ってほしかったというのが正直な感想だ。左美濃編は急戦編と違って大体網羅している。居飛車穴熊編は真部流?で対抗する指し方を紹介している。急戦編と居飛車穴熊編の出来がやや不足感があるかもしれない。ただし、コーヤン流と重なる部分があまりないのでコーヤン流以外の指し方は?と思っている人には補強用として加えてみてはいかがでしょうか?それと、三間飛車の定跡本自体あまりなく、左美濃の定跡を紹介している本も少ないので左美濃に悩まされている人は本書を参考にしてもいいと思います。
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