
鈴木 大介
創元社 刊
発売日 2001-02
四間飛車の良い入門書 2004-05-20
鈴木八段らしいわかりやすい解説で、四間飛車を理解できます。
斜め棒銀・早仕掛け・棒銀・玉頭位取り・左美濃・居飛穴という、
四間飛車を指すなら知っておきたい6つの定石が載っています。
難しい変化は載っていませんが、級位者には良書だと思います。
また対居飛穴では鈴木システムが載っている数少ない貴重な書です。
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島本 亮
毎日コミュニケーションズ 刊
発売日 2006-09
この人が犯人でしたか・・・ 2006-09-23
ネット将棋の対局で、最も困る対局相手のタイプに、「わけのわからない戦法を操るスペシャリスト」があります。正統的な戦法であれば、勝っても負けても納得できますし、敗因も反省しやすいのですが、変な戦法で作戦負け(→対局も負け)すると、対局中も冷静でいられず、対策もわからず敗因も分析のしようがなく、実にやり切れません。
この本を読んでみて「わけわからんスペシャリスト」達の生みの親はこの人であることがわかりました。書中「浮き雲」「9八香」「金開き」「大かまきり」などとネーミングされていますが、いずれも敗戦の苦い記憶とともに思い当たる所がありました。
私はpaper初段ですが、説明に飛躍を感じて少し難しく感じるところもありました。ただ、それ以上に、随所に書かれた著者の形勢判断というか、大局観を楽しめました。「こうすれば勝てる」的なものだけを求める人にはどうかと思います。そうではなくて、「わけわからんスペシャリスト」に対する一応の対策を学びつつ、定跡に捉われていた自分の固い頭をほぐして「将棋はどのようにも指せるもので、「わけわからん戦法」などというものはないのだ」という事を再認識できる。そこが「B級戦法の達人」などの先行本と、似ているようで一味違うところか、と思いました。
難点を言えば、戦法のネーミングに説明のないものがあること、チェックポイントが「何をチェックするんだろう?」とよくわからないものがあること、paper初段の私には「説明が足りない・・・」と思う点があることでしょうか。アマの声やアマとの実戦をもとに書かれているようなので、次はよりポピュラーな戦型について、本書に垣間見られた、いかにも関西らしい軽いノリで、級位者にもわかるような解説書・指導書を書いてもらえたらと思います。
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将棋の腕前を上げるには、実戦が一番。しかし一流の棋書があれば短期間に上達できる。おすすめの将棋本はこれだ!